通勤や通学、散歩の途中で、当たり前のように目にしている電柱。そこには何本もの線が張られていますが、「これって全部電気の線なの?」「なぜこんなに何本もあるの?」と、あらためて考えたことがある方は少ないかもしれません。実はあの電線には種類があり、知識がなくても見た目のポイントを押さえれば見分けることができます。今回は、電気の専門知識がない方にもわかるように、電柱の電線の種類と見分け方を基礎からやさしく解説します。
🔍 こんな方におすすめの記事です
・電気の知識はまったくないけれど、電柱の仕組みが気になる方
・お子さんに電柱について聞かれて答えられなかった経験がある方
・専門用語なしで電線の違いを知りたい方
まずは基本から。電柱にはどんな役割があるの?
電柱は、発電所でつくられた電気を、私たちの家やお店まで届けるための「電線の通り道」を支える柱です。1本の電柱にはたいてい複数の電線が張られていて、それぞれ違う役割を持っています。ケーキにたとえると、電柱は電線を乗せるための「お皿」のようなものだと考えると、イメージしやすいかもしれません。
電柱の電線、実は3つのグループに分かれています
電柱の電線は、次の3つのグループに分けられます。それぞれ役割も、危険度もまったく違います。
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グループ1
高圧線
発電所や変電所から届いた、まだ電圧の高いままの電気が流れている線です。電柱の一番てっぺん付近を通っています。 -
グループ2
低圧線
高圧線の電気を、家庭で使える電圧まで下げたあとの電気が流れる線です。よく見ると、灰色の円柱形の機械(変圧器)の近くから伸びています。 -
グループ3
通信線
電話やインターネットなど、情報をやりとりするための線です。電気は流れていないため、電線としては一番安全な部類に入ります。

初心者でもわかる、3つの見分け方
1. 「上にあるほど怖い電線」と覚える
電柱の電線は、上にあるものほど電圧が高く、危険度も高くなります。一番上にあるのが高圧線、真ん中あたりが低圧線、一番下にあるのが通信線というのが基本の並び方です。まずは「上=注意、下=比較的安全」というイメージを持っておくと理解しやすくなります。
2. 白や茶色の「お皿のような部品」があるかどうか
電柱の上のほうを見ると、白や茶色の陶器のような部品が電線と電柱の間についていることがあります。これは「碍子(がいし)」という絶縁のための部品で、高圧線には必ず取り付けられています。この部品が見えたら、その電線は高圧線だと考えてよいでしょう。
3. 電線の見た目の違い
高圧線はしっかりとした太さのある1本の線であることが多く、低圧線は複数の線が黒いカバーでまとめられているケースが目立ちます。通信線は非常に細く、たるみが大きいのも特徴のひとつです。
「高圧線=てっぺん+お皿のような部品」「低圧線=真ん中+黒いまとまった線」「通信線=一番下+細くてたるんでいる」と覚えると、次に電柱を見上げたときにすぐ判断できるようになります。
知らずに近づくと危険なことも
電気の知識がないまま「大丈夫だろう」と電線の近くで作業をしてしまうと、思わぬ事故につながることがあります。特に高圧線は、直接触れなくても近づきすぎるだけで感電する危険性があります。庭木の剪定や、ベランダ・屋根での作業を行う際に電線が近くにある場合は、無理をせず専門会社に相談することをおすすめします。
「ちょっと枝を切るだけだから」と自己判断で作業を行い、思いがけず電線に接触してしまう事故は毎年発生しています。電線に近い場所での作業は、必ず専門家に相談してから行いましょう。
よくある質問
はい、可能です。「高さ」「碍子の有無」「線の太さ」の3つのポイントを覚えておけば、専門知識がなくてもおおよその判断ができます。ただし、最終的な確認や作業が必要な場合は専門家にご相談ください。
「上の太い線が発電所から届く電気の通り道、下の線が電話やインターネットの線だよ」というくらいの説明で十分です。詳しく知りたくなったら、この記事のようなページを一緒に見てもらうのもよいでしょう。
高圧線・低圧線であれば管轄の電力会社、通信線であれば線に記載された通信事業者にご連絡ください。判断に迷う場合は、私たちのような地域の電気工事会社にご相談いただいても大丈夫です。
電線に関する疑問や、電線付近の作業でご不安な点がございましたら、お気軽にご相談ください。