「うちの敷地の角に電柱が立っているけれど、これはどういう権利関係になっているのだろう」「新築や増築の計画に電柱が邪魔になりそう」——このような疑問を持つ方は少なくありません。この記事では、電気工事士の視点から、敷地内・敷地境界にある電柱の位置づけと、移設を相談する際の考え方について解説します。
この記事でわかること
- 電柱が敷地内に立っている法的な根拠
- 電柱の設置に関するよくある誤解
- 移設を相談できるケース
- 移設にかかる費用負担の考え方
- 相談先と進め方
- よくある質問
電柱が敷地内に立っている法的な根拠
電柱は、電力会社(送配電事業者)や通信会社が、道路や個人の土地の一部を借りる形で設置しています。多くの場合、土地の所有者との間で「電柱・電線の設置に関する契約」が結ばれており、無償、または少額の年間使用料が支払われる形が一般的です。土地を購入した際に、既にこうした契約が結ばれた状態で電柱が立っていることが多く、新しい所有者がその契約を引き継ぐ形になるケースもあります。
電柱の設置に関するよくある誤解
電柱についてよくある誤解として、次のようなものがあります。
- 「自分の土地にあるのだから、自由に移動させられる」→ 実際には設置者(電力会社等)の管理物であり、所有者の一存で移動・撤去はできません。
- 「土地を買ったのだから、電柱の契約内容は関係ない」→ 実際には前所有者との契約が引き継がれている場合が多く、内容の確認が必要です。
- 「電柱があると必ず補償金がもらえる」→ 使用料が発生するケースもありますが、契約内容や地域によって異なり、必ずしも大きな金額になるとは限りません。
電柱の設置契約は、土地ごと・時期ごとに内容が異なることがあります。使用料の有無や金額、契約期間などは、実際の契約書や設置者への確認が必要です。噂や一般論だけで判断せず、正式な確認を行うことをおすすめします。
移設を相談できるケース
次のようなケースでは、電柱の移設について相談できる可能性があります。
- 新築・増築の計画上、電柱の位置が建物の配置と干渉してしまう
- 駐車場の出入り口の位置に電柱があり、車の出し入れに支障がある
- 敷地の造成・区画変更に伴い、電柱の位置を見直したい
これらのケースでは、電柱の設置者である電力会社や通信会社に直接相談することになります。移設が可能かどうかは、周辺の電線設備の状況や、移設先の確保ができるかによって判断されます。
移設にかかる費用負担の考え方
電柱の移設にかかる費用は、移設の理由によって負担の考え方が異なります。個人の建築計画の都合による移設の場合、その費用は依頼者側の負担となることが一般的です。一方、道路の拡張や公共事業に伴う移設の場合は、事業者側の負担で行われることもあります。実際の費用や負担のルールについては、設置者への確認が必要です。
相談先と進め方
電柱の移設に関する相談窓口は、電柱を所有・管理している事業者(電力会社の送配電部門や通信会社)になります。まずは電柱に記載されている管理番号を確認し、該当する事業者の窓口に連絡することから始めます。新築・増築を計画している場合は、設計の初期段階で電柱の位置を確認し、必要であれば早めに移設の相談を進めることで、工事全体のスケジュールへの影響を抑えられます。当社でも、建築計画に関連する電気工事のご相談の中で、電柱の移設に関する相談先のご案内が可能です。
よくある質問
建築計画や敷地の電柱についてお困りの場合は、お気軽にご相談ください。
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TEL. 0155-25-1183