誘導灯・非常照明のLED化とは?消防法・法定点検との関係を電気工事士が解説します|導入前に知るべき注意点も徹底解説

現場の技術・知識

ビルや店舗、工場に設置されている誘導灯・非常照明も、LED化が進んでいる設備のひとつです。日常的にはあまり意識されない設備ですが、消防法に基づく点検義務があり、いざという時に確実に作動することが求められます。この記事では、誘導灯・非常照明のLED化について、法人・施設担当者様向けに電気工事士が解説します。

この記事でわかること

  1. 誘導灯・非常照明の役割と設置義務
  2. 従来型と比べたLED化のメリット
  3. 消防法上の点検義務との関係
  4. バッテリー・光源の交換サイクル
  5. LED化工事の進め方
  6. よくある質問

誘導灯・非常照明の役割と設置義務

誘導灯は、火災などの災害時に避難経路を示すための設備で、「非常口」の表示などでよく目にします。非常照明は、停電時に一定時間、避難に必要な明るさを確保するための照明です。いずれも消防法や建築基準法に基づき、一定規模以上の建物・店舗・事業所に設置が義務付けられています。

従来型と比べたLED化のメリット

項目 従来型(蛍光灯・白熱灯) LED型
消費電力 常時点灯のため電気代がかさみやすい 消費電力が抑えられる
光源の寿命 比較的短く交換頻度が高い 長寿命で交換頻度が減少
バッテリーへの負荷 消費電力が大きく、バッテリーの負担も大きい 消費電力が小さく、バッテリーへの負荷も軽減されやすい
発熱 比較的高い 抑えられる傾向

誘導灯・非常照明は建物内に24時間常時点灯しているものが多く、点灯時間が非常に長い設備です。そのため、LED化による電気代削減効果を実感しやすい設備のひとつといえます。

消防法上の点検義務との関係

誘導灯・非常照明は、消防法に基づく法定点検の対象設備です。点灯確認やバッテリーの作動確認などが、定期的な点検の中で行われます。LED化された誘導灯・非常照明も、この点検義務がなくなるわけではなく、引き続き定期的な点検が必要です。

⚠️ LED化しても点検は継続して必要です
「LEDにしたから交換・点検の手間がなくなる」という誤解をされることがありますが、消防法に基づく点検義務は光源の種類にかかわらず継続します。LED化は交換頻度や電気代の負担を軽減するものであり、点検自体を省略できるものではない点にご注意ください。

バッテリー・光源の交換サイクル

誘導灯・非常照明には、停電時に点灯するための内蔵バッテリーが搭載されています。バッテリーには使用期限があり、光源をLED化してもバッテリー自体は別途交換サイクルの管理が必要です。LED化によって消費電力が抑えられることで、バッテリーへの負荷が軽減され、結果的にバッテリーの持ちが良くなる傾向がありますが、経年劣化による交換自体は避けられません。点検の際に、バッテリーの状態も含めて確認することが重要です。

LED化工事の進め方

①現地調査・設置状況の確認

誘導灯・非常照明の設置台数、既存の機種、バッテリーの状態を確認します。建物全体でまとめて調査することも可能です。

②法定点検のタイミングと合わせた計画

法定点検のタイミングに合わせてLED化を計画することで、点検と工事の両方を効率よく進めることができます。

③施工・点灯確認

LED型の誘導灯・非常照明への交換後、正常に点灯するか、バッテリーからの給電で正しく作動するかを確認して完了です。

よくある質問

Q. 誘導灯だけ、非常照明だけの一部LED化はできますか?
はい、可能です。設置箇所や老朽化の状況に応じて、優先順位をつけて段階的に進めることもできます。
Q. 法定点検とLED化工事を同じタイミングで依頼できますか?
点検の実施時期に合わせて工事の計画を立てることができます。まずは点検・設置状況の確認からご相談ください。
Q. バッテリーの交換だけ依頼することもできますか?
はい、光源のLED化を行わず、バッテリーの交換のみのご依頼にも対応しています。

誘導灯・非常照明のLED化や点検については、お気軽にご相談ください。

無料相談・お問い合わせはこちら
TEL. 0155-25-1183

関連記事

カテゴリー
アーカイブ