ブレーカーの種類と選び方|MCCB・MCB・ELBの違いと交換時期の目安を電気工事会社が現場目線で整理します

現場の技術・知識

こんなお悩みはありませんか?

  • 分電盤の中にいくつかブレーカーがあるが、それぞれの役割の違いがわからない
  • ブレーカーを交換・増設したいが、どの種類を選べばいいか判断できない
  • 古いブレーカーをそのまま使っているが、いつ交換すべきか目安を知りたい

 この記事では、住宅・事業所の分電盤・配電盤に使用されるブレーカーの種類・役割・選定ポイント・交換時期の目安を整理します。

📖 読了時間の目安:約9分

 セイトー電設は帯広・十勝エリアで住宅・工場・農業施設の分電盤・配電盤の更新工事を多数手がけてきました。この記事は現場でよくある「このブレーカー、何が違うの?」という質問をもとに作成しています。

分電盤に並ぶ3種類のブレーカー

 一般的な分電盤には「主幹ブレーカー」「分岐ブレーカー」の2段構造があり、それぞれに適した種類のブレーカーが使われています。

種類 英語略称 役割・特徴 主な設置場所
配線用遮断器(大) MCCB 過電流・短絡を遮断。大電流に対応 主幹・工場の幹線回路
配線用遮断器(小) MCB 過電流・短絡を遮断。住宅分岐回路向け 住宅・店舗の分岐ブレーカー
漏電遮断器 ELB / ELCB 過電流+漏電を検知して遮断。テストボタンあり 主幹・水回り回路・工場全般

 現在の住宅では主幹に漏電遮断器(ELB)、分岐回路に配線用遮断器(MCB)を組み合わせる構成が標準的です。古い住宅では主幹に漏電遮断器がなく、配線用遮断器のみの場合があります。この場合は主幹を漏電遮断器に交換することをおすすめします。

ブレーカーの容量(アンペア数)の選び方

 ブレーカーの容量(アンペア数)は、その回路で使用する機器の消費電流の合計に余裕を持たせて選定します。容量が小さすぎると普通に使っているだけでトリップし、容量が大きすぎると過電流時に遮断されないリスクがあります。

  • 住宅の主幹:30〜60A(電力会社の契約アンペアに合わせる)
  • 住宅の分岐回路:15〜20A(1回路1機器が原則)
  • エアコン専用回路:20A(エアコン1台に1回路)
  • 工場・農業施設の動力回路:機器の定格電流×125%以上の容量を確保

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ブレーカーの交換時期の目安

 ブレーカーの推奨交換年数の目安は13〜15年(一般社団法人日本電機工業会の目安)です。設置から15年以上が経過している場合は早めの確認をおすすめします。以下のサインがある場合は早急な点検・交換が必要です。

  • スイッチ部分が動かしにくい・ぐらつく
  • 本体が変色・焦げ臭がする
  • 過電流でもないのに頻繁にトリップする
  • 復帰(ON)にできなくなった
  • 製造終了品でメーカーの部品供給が終了している

よくある質問

Q. ブレーカーが落ちたら、まず何をすればいいですか?

 まず「主幹ブレーカーが落ちているか」「分岐ブレーカーが落ちているか」を確認します。分岐ブレーカーが落ちている場合は該当回路の電気の使いすぎ(過電流)か漏電が疑われます。落ちたブレーカーを一度OFFにしてからONに戻し、また落ちるようであれば電気工事士にご相談ください。

Q. ブレーカーの交換は自分でできますか?

 ブレーカーの交換は電気工事士の資格が必要な工事です。資格のない方が作業することは法令違反になるほか、感電・電気火災の危険があります。必ず有資格の電気工事士にご依頼ください。

Q. ブレーカーの容量を増やしたい場合はどうすればいいですか?

 主幹ブレーカーの容量アップには電力会社への契約変更の申請と、分電盤の主幹ブレーカー交換が必要です。分岐ブレーカーの容量アップには配線サイズの確認と、場合によっては配線の引き直しが必要です。まず現地確認でご相談ください。

まとめ

  • ブレーカーにはMCCB(大)・MCB(小)・ELB(漏電遮断器)の3種類があり、用途によって使い分けが必要です
  • 現在の住宅の標準は「主幹:ELB・分岐:MCB」の組み合わせです
  • ブレーカーの容量(A)は回路で使う機器の消費電流に合わせて選定します
  • 推奨交換年数の目安は13〜15年。変色・動作不良などのサインがある場合は早急な対応が必要です
  • 交換・増設・容量アップはセイトー電設にご相談ください

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