ブレーカーが頻繁に落ちる家の特徴。アンペアアップだけで解決しない理由とは?

電気工事

この記事はこんな人におすすめ

  • 家事の最中に突然電気が消えて、何度もブレーカーを上げに行っている方
  • どの家電を同時に使うと電気が落ちるのか、原因が分からず困っている方
  • 「うちは電気を使いすぎなのかな?」と不安を感じているご家庭

「あ、また落ちた……」と、暗くなった部屋でため息をついた経験はありませんか。特に朝の忙しい時間帯や、寒い冬の時期にブレーカーが落ちると、家事の手が止まってしまって本当に困るものです。

何度もブレーカーを上げに行くのは手間ですし、何より「どこか異常があるのでは?」と不安になりますよね。実は、ブレーカーが頻繁に落ちる家には、いくつかの共通した特徴があります。それは必ずしも「電気の無駄遣い」だけが原因ではありません。

今回は、現場で数多くのトラブルを解決してきた電気工事士の視点から、電気が落ちやすい家の特徴と、その解決への考え方をお話しします。原因を知ることで、毎日の小さなストレスを解消するヒントを見つけてみてください。

なぜ「ブレーカーが落ちる原因」の特定は難しいのか

ブレーカーが落ちる原因を突き止めるのが難しいのは、目に見えない電気の「合計量」が場所によって異なるからです。

家全体の電気容量(アンペア数)には余裕があっても、特定の部屋や特定のコンセントだけで使いすぎているケースがあります。「リビングは大丈夫なのに、キッチンだけよく落ちる」といった現象が起きるのは、壁の中で電気がどのように枝分かれしているかが外からは見えないためです。

また、家電製品の中には、動き始めの瞬間にだけ大きな電気を必要とするものもあります。こうした「一瞬の重なり」が重なったときにだけ落ちるという気まぐれな性質が、原因を特定しにくくさせている背景にあります。

よくある誤解:「アンペアを上げればすべて解決する」

ブレーカーが落ちると「電力会社との契約アンペアを上げればいい」と考えがちですが、実はそれだけでは解決しないこともあります。

なぜそう言えるかというと、ブレーカーには「家全体の制限(アンペアブレーカー)」と「場所ごとの制限(安全ブレーカー)」の2種類があるからです。契約アンペアを増やしても、特定のキッチン回路などで使いすぎていれば、その場所の小さなブレーカーは今まで通り落ちてしまいます。

「お金を払って契約を変えたのに、やっぱり電気が落ちる」という悲しいズレが起きるのは、この仕組みの違いがあまり知られていないためです。まずは「どのブレーカーが落ちているのか」を観察することが、解決への第一歩となります。

プロが注目する「ブレーカーが落ちやすい家」の3つの特徴

現場でお話を伺う中で、頻繁に電気が落ちるご家庭には、大きく分けて3つの特徴が見えてきます。

1つ目は、「熱を作る家電」が特定の場所に集中していることです。電子レンジ、炊飯器、電気ケトル、トースター。これらはすべて大きな電気を使います。これらを同じ時間帯に、同じエリアのコンセントで使っている場合は、容量オーバーになりやすい典型的なパターンです。

2つ目は、「築年数が経過し、家電の数だけが増えた」ご家庭です。家を建てた数十年前と今では、使う家電の数が全く違います。昔の設計のまま、延長コードでタコ足配線を繰り返していると、配線の許容範囲を超えてブレーカーが反応してしまいます。

3つ目は、「冬の暖房器具」の使い方です。エアコンに加えて、脱衣所や足元で電気ストーブを併用すると、想像以上に大きな負荷がかかります。「冬だけよく落ちる」という場合は、この暖房器具の組み合わせが原因であることがほとんどです。私たちはこうした状況を伺いながら、無理のない範囲での「使い分け」や「専用回路の増設」をアドバイスしています。

現場で見つけた実例:意外な「加湿器」の落とし穴

先日、「特に大きな家電を使っていないのに、リビングの電気が落ちる」というご相談がありました。詳しく調査してみると、原因は新しく導入された「スチーム式の加湿器」でした。

スチーム式はお湯を沸かす仕組みなので、実は電気ケトルをずっと使っているのと変わらないくらいの電気を消費します。お客様は「加湿器くらいで落ちるとは思わなかった」と驚かれていましたが、こうした意外な消費電力の重なりが原因であることは珍しくありません。

何が原因か分からず不安だったお客様も、原因が特定できたことで「これとこれは別のコンセントから使おう」と対策ができ、とても安心されていました。こうしたリアルな気づきを共有することも、私たちの役目だと思っています。

まとめ:正解は「暮らしのバランス」の中にあります

ブレーカーが頻繁に落ちるからといって、必ずしも大規模な工事が必要なわけではありません。まずは「何と何を同時に使うと落ちるのか」というルールを知るだけで、対策が見えてくることもあります。

一方で、どうしても生活に支障が出る場合は、契約アンペアの見直しや、一部の配線を強化するなどの適切な処置が必要です。「我慢して使う」のが正解ではなく、「今の暮らしに設備を合わせる」という選択肢も検討してみてください。

電気の使い方は、家族の成長や季節によって変わるものです。今の状況を否定せず、これからの暮らしがよりスムーズになるようなバランスを、一緒に見つけていきましょう。

ご相談への自然な誘導

「どの家電が原因なのか一緒に見てほしい」「今の契約内容が適切か教えてほしい」といった、小さな疑問からお気軽にご相談ください。現状を確認した上で、工事が必要なのか、使い方の工夫で解決できるのかをプロの目で見極めます。

「こんなことで呼んでもいいのかな?」と気にする必要はありません。何度も暗い部屋でブレーカーを上げに行く手間をなくし、安心して家事に専念できる環境づくりを、精一杯お手伝いさせていただきます。

よくある質問(Q&A)

Q. 落ちたブレーカーをすぐに上げても大丈夫ですか?
A. まずは、直前に使った家電のスイッチを切ってから上げてください。もし上げた瞬間にまた落ちるようであれば、無理に上げようとせず、電気工事店に相談してください。内部で故障や漏電が起きている可能性があります。

Q. 頻繁にブレーカーが落ちると、家電製品は壊れますか?
A. 突然の停電は、特にパソコンや録画機器などの精密機器に負担をかけることがあります。データの消失や故障の原因になることもあるため、頻繁に落ちる状態は早めに解消することをおすすめします。

Q. 契約アンペアを上げると、基本料金はどれくらい変わりますか?
A. 電力会社によって異なりますが、一般的にはアンペア数に応じて基本料金が設定されています。契約変更の前に、「本当にアンペアを上げる必要があるのか」を現場で判断することも可能ですので、お気軽にご相談ください。


▶︎施工実績はこちら:

帯広・十勝エリアでの電気トラブル解決事例

▶︎参考情報:

経済産業省|電気工事士制度について

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ブレーカーが落ちるのは、お家の電気が「これ以上は危ないよ」と教えてくれているサインでもあります。そのサインを無視せず、より安全で快適な暮らしへのきっかけにしていきましょう。いつでも力になります。

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