電柱知ってる?「電柱の役割と種類について」長さ・種類・深さ

電気工事

電柱、あなたはどれくらい注意して見たことがありますか?

街中に建っているこれらの構造物は、私たちが日々利用する電気や通信のサービスを支える重要な役割を果たしています。電柱には、さまざまな線や装置が取り付けられ、それぞれが特別な機能を持っています。

この記事では、電柱の見かけ以上の役割とその重要性について、わかりやすくご紹介します。次に街を歩くとき、電柱をただの背景としてではなく、私たちの生活を支える大切な存在として見てみてください。

(引用:関西電力HP)

街中で見かける電柱には、高圧配電線や低圧配電線といった電気を送るための線が架かっていますが、それだけではありません。私たちが日々利用するインターネットや電話、ケーブルテレビなどの通信サービスを可能にしている通信線も、同じ電柱に架かっているのです。

電柱には様々な種類の線が架かっており、その一つ一つが異なる重要な機能を果たしています。そのため、全ての線が同じように見えるかもしれませんが、実はそれぞれが異なる役割を持っているのです。

電柱の使用用途

電柱の存在は、私たちの日常生活に密接に関わっており、さまざまな使われ方をしています。その主な用途を紹介します。

【電力供給】電柱の一番基本的な機能は、電力を送電するための配電線を支えることです。これには強くて丈夫な材料が必要で、高い張力に耐えられるように設計されています。

【通信】通信用の配線もまた、電柱によって支えられます。電力用の電柱に比べて、通信用の電柱は比較的軽量で細身の形状をしています。

【街路灯】電柱は街路灯の支えとなる役割も果たします。特に市街地の道路や公園などでよく見かけます。これにより夜間でも安全に道路を利用することが可能になります。

【道路標識】電柱は道路標識を支える役割も果たします。これにより、適切な位置に道路標識を設置し、交通安全を促進します。

【防災】防災用の警報器やカメラも、電柱に取り付けられます。これにより、防災設備を高い位置に設置し、安全に運用することが可能になります。

これらは電柱が果たす主な役割ですが、地域や状況によってはさまざまな他の用途で利用されることもあります。

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電柱の長さ

電柱の長さってどれくらい?

電柱の長さは、用途や地域によって異なります。一般的に、電柱の高さは地上から数メートルから数十メートル程度まで変化することがあります。例えば、市街地の住宅地や商業地区では、通常10メートルから15メートル程度の高さの電柱が使われます。一方、山間部や農村地域などでは、より高い電柱が必要になることがあります。

電柱の長さに関する正確な情報は、地域や用途によって異なるため、確認が必要です。

電柱ってどれくらい埋まっている?

電柱の高さは、その用途や設置場所によって変わります、一般的には6mから16mの間で、その「約6分の1」が地中に埋まっています。つまり、設置されている電柱の高さが12mであるとすれば、そのうち約2mは地中に埋まっています。

この深さは、電柱が安定して立つための必要最低限の深さで、地盤の状態や風の強さ、電柱の重さや材質、設置する地域の気候条件などにより、さらに深く埋める必要がある場合もあります。

電柱を設置する際には、地中に配線や水道管のパイプなどがないか、事前に確認を行います。電柱の設置は専門的な知識と技術を必要とする作業なので、通常は電力会社やその指定の専門業者が行います。

電柱についているものは?

バケツみたいなもの、それが変圧器(トランス)といいます。電線から流れてくる電気、それはとても強力(高圧)で、そのままだと家の中の電気製品には使えません。その強い電気(高圧)を、変圧器がうまく弱く(低圧)変換しています。そうすることで、私たちが普段使っているテレビや冷蔵庫などの電気製品が安全に使えるようになります。

提灯(ちょうちん)みたいなものは、避雷器(ひらいき)といいます。避雷器は、雷からくる強い電気(超高圧)が電線に入ってきたときに、その電気を地面に逃がす大切な役目があります。避雷器には、金属の棒がついていて、雷の電気が流れてきたら、その棒が地面に電気を逃がします。そうすることで、電柱や電線が壊れるのを防ぎます。

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電柱の素材

電柱は、私たちの日常生活の一部であり、その素材は様々です。それぞれの素材は特性や利点があり、以下に主なものを簡単に紹介します。

木製電柱

木製電柱は、特に以前は広く用いられていた素材で、今でも一部の地域で見かけることがあります。以下に、その特徴をいくつか紹介します。

【耐久性】適切に処理された木材は、長年にわたって耐えることができます。しかし、時間と共に老朽化する可能性があり、定期的なメンテナンスが必要です。

【自然との調和】自然環境に比較的溶け込みやすいというメリットがあります。そのため、風景に配慮したい地域で好まれることがあります。

【環境への影響】木は再生可能な資源であり、適切に管理されていれば環境に優しい素材と言えます。ただし、使用後の処理や、木材の採取が環境へ与える影響には注意が必要です。

【コスト】木製電柱のコストは、木材の種類や取り扱い、設置場所などによりますが、一般的には他の素材に比べて低コストであることが多いです。

【注意点】木製電柱は火災に対して脆弱であり、また、虫害や腐朽によるダメージを受けやすいという問題があります。これらの問題を防ぐためには、適切な保護処理や定期的なメンテナンスが必要となります。

鉄製電柱

鉄製電柱は、一般に鋼鉄や鋳鉄を材料として使用し、その強度と耐久性から多くの場所で用いられています。以下に、その特徴をいくつか紹介します。

【強度と耐久性】他の材料に比べて強度が高く、耐久性に優れています。そのため、長距離の送電線を支えたり、高層の建物の近くで使用する場合に適しています。

【耐火性】鉄は非常に高い耐火性を持っています。これは、火災のリスクが高い地域や、火災によるダメージを最小限に抑える必要がある場所で重要です。

【寿命】適切にメンテナンスされていれば、数十年から数百年と非常に長い寿命を持つことがあります。

【コスト】鉄製電柱の製造と設置は、他の素材に比べてコストが高くなる場合があります。製造コストは高いものの、寿命が長く、維持管理コストは低いとされます。

【注意点】鉄は錆びる可能性があり、これにより強度が低下することがあります。そのため、鉄製電柱は定期的なメンテナンスや防錆処理が必要です。また、鉄製電柱は重量があり、設置や移動には専門的な機器や技術が必要です。

コンクリート製電柱

コンクリート製電柱は、その強度と耐久性から、多くの場所で使用されています。以下に、その特徴をいくつか紹介します。

【強度と耐久性】他の材料に比べて強度が高く、耐久性に優れています。そのため、特に風や雨、雪などの厳しい気象条件に対する耐性が必要な地域で使用されます。

【耐火性】コンクリートは非常に高い耐火性を持っています。これは、火災のリスクが高い地域や、火災によるダメージを最小限に抑える必要がある場所で重要です。

【メンテナンス】錆びる心配がなく、耐候性が高いため、長期間にわたってメンテナンスの手間が少ないという利点があります。

【コスト】コンクリート製電柱の製造と設置は、他の素材に比べてコストが高くなる場合があります。製造コストは鉄製電柱に比べて低いものの、設置作業が手間取ったり、寿命が短いために維持管理コストが高くなる傾向があります。

【注意点】設置には専門的な機器や技術が必要であり、また重量があるため、地盤の状態も考慮する必要があります。また、コンクリートは時間とともに劣化するため、定期的な点検が必要です。

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FRP製電柱

FRPとは、Fiber Reinforced Plasticsの略で、繊維強化プラスチックのことを指します。FRP製電柱は、その名前が示す通り、繊維強化プラスチックで作られています。

繊維強化プラスチックは、プラスチックを基材(マトリックス)とし、その中にガラス繊維や炭素繊維などの強度が高い繊維を混ぜて製造されます。これにより、金属やコンクリートと比べて軽量でありながら、高い強度と耐久性を持つ素材となります。

FRP製電柱の特徴としては以下のような点があります:

【軽量で取り扱いやすい】FRPは非常に軽量な素材であるため、設置や移動が容易です。

【耐久性が高い】FRPは腐食や腐朽に対する耐性が高く、また熱や紫外線にも強いため、長期間にわたって外部環境に晒されても性能を維持します。

【絶縁性能】電柱として重要な絶縁性を持ち、電線からの漏電やショートを防ぎます。

【デザイン性】色や形状を自由に設定できるため、都市景観にマッチしたデザインにすることが可能です。

【注意点】熱に弱い: FRPは熱に弱く、火災などで燃えやすいという特性があります。そのため、火気の近くや火災の危険性が高い場所への設置は避けるべきです。長期間の紫外線照射による劣化が問題となることがあります。これを防ぐためには、UV防止コーティングを施すなどの対策が必要です。

その他の素材

電柱の素材としては、木材、鉄、コンクリート、FRP以外にも様々なものが使用されます。具体的には以下のような素材が使用されることがあります。

【アルミニウム製電柱】 アルミニウムは軽量でありながら強度が高いため、電柱の材料として使用されることがあります。また、耐腐食性に優れているため、海辺や湿度が高い地域でもよく使用されます。さらに、アルミニウムはリサイクルが可能であるため、環境負荷を考慮した選択肢としても適しています。

【鋼-アルミニウム複合素材】 鋼とアルミニウムの複合素材も電柱の素材として使用されることがあります。これは鋼の強度とアルミニウムの軽さを組み合わせた素材で、耐久性と取り扱いやすさを兼ね備えています。

【プラスチック製電柱】 特定の種類のプラスチックは、その耐候性と耐腐食性から電柱の素材として使用されることがあります。ただし、プラスチック製電柱は他の素材に比べて強度が低い場合があり、また、環境への影響も考慮する必要があります。

これらの素材は、特定の環境条件や設置要件に応じて選ばれます。それぞれの素材には一長一短があり、適切な素材選択は電柱の耐久性と性能に大きく影響します。

様々な電柱

 電柱といっても、いろんな種類があります。電柱の種類は、上に何が乗っているかで3つに分けられます。1つ目は、家庭に電気を送る電線が乗っている電柱を「電力柱」と呼びます。2つ目は、インターネットや電話、ケーブルテレビの信号を送る通信線が乗っている電柱で、「電信柱」と呼びます。3つ目は、電線と通信線が両方乗っている電柱があって、これは「共用柱」と呼びます。

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