VVFケーブルとCVケーブルの違いは?住宅と法人での使い分けを電気工事士が解説|間違えると危険なポイントも注意

電気工事

この記事はこんな人におすすめ

  • VVFとCVの違いが分からずモヤモヤしている方
  • 住宅と法人で、どちらを使うのか知りたい方
  • 配線の更新や改修工事を検討している方

VVFとCVは「使う場所」と「電気の大きさ」が違います

VVFケーブルとCVケーブルは、どちらも電気を運ぶためのケーブルですが、向いている使い方がはっきり分かれています。簡単に言うと、VVFは住宅の中でよく使われる「身近な配線」、CVは工場やビルなどで使われやすい「大きな電気にも対応できる配線」です。見た目が似ていても、材料や構造が違うため、使う場所を間違えると発熱や劣化の原因になることがあります。電気工事では、電気の大きさ(容量)と設置環境(屋内・屋外・湿気・熱)を見て、VVFとCVを適切に使い分けます。

VVFケーブルの特徴:家庭で多い「固定配線」に強い

VVFケーブルは、壁や天井の中など、動かさない場所に固定して使う配線でよく採用されます。住宅の照明やコンセント回路で広く使われ、施工性が良く、扱いやすいのが特徴です。普段は見えない場所に収まるため、丈夫さと安定性が求められます。一方で、VVFは主に低圧の屋内配線向きで、湿気が多い場所や屋外など、環境が厳しい場所では使い方に注意が必要です。用途に合えばコスト面でもバランスが良く、家庭用として定番のケーブルと言えます。

CVケーブルの特徴:耐久性が高く「設備配線」に向く

CVケーブルは、絶縁体に架橋ポリエチレンなどが使われることが多く、熱に強く、長期的な耐久性を期待できるケーブルです。建物全体の幹線や、機械設備、分電盤からの電力供給など、より大きな電気を扱う場面で使われることがあります。ビルや工場、施設などでは、ケーブルラックや配管、ダクト内に通す施工も多く、メンテナンス性や信頼性が重視されます。材料の特性上、VVFに比べてコストが上がりやすい一方、条件が厳しい現場ではCVが安心につながることがあります。

具体例:住宅と法人での「使い分け」のイメージ

住宅では、照明やコンセントなどの一般回路はVVFが中心になりやすいです。リフォームでコンセントを増設する場合も、基本は既存配線との相性を見ながらVVFで回路を追加することが多いです。一方、法人施設では、空調設備や動力に近い用途、幹線配線などでCVが選ばれるケースがあります。特に、長い距離を引く配線や、熱がこもりやすい場所、負荷が大きい機器がある場合は、ケーブルの性能が重要になります。どちらが上という話ではなく、目的に合った選定が安全につながります。

間違えやすいポイント:太さだけで判断しないこと

「太いケーブルなら安心」と思われがちですが、太さだけでは判断できません。電気の容量に加えて、設置環境や施工方法、長さ、将来の増設予定など、複数の条件を見て選ぶ必要があります。たとえば湿気や熱の影響が強い場所では、被覆や絶縁材料の特性が重要です。また、既存設備との組み合わせによっては、同じ種類で統一した方が点検しやすいこともあります。配線の選び間違いは、すぐに壊れなくても、じわじわ劣化してトラブルにつながることがあるため、専門業者の判断が大切です。

将来性:設備が増える時代は「余裕のある配線計画」が重要

近年は、エアコンの台数増加、IH、電気温水器、在宅ワーク機器、さらにEV充電設備など、電気を使う量が増える傾向があります。そのため、今は足りていても将来不足するケースが出てきます。新設や改修のタイミングで、回路の増設や幹線の見直しまで含めて計画すると、後から大きな工事になりにくく、結果的に安心です。VVFとCVの選定も、今だけでなく将来の使い方を見据えることで、トラブルの予防につながります。

よくある質問(Q&A)

Q. VVFとCVは、見た目が似ていても同じように使えますか?

A. 同じように見えても材料や得意な環境が違うため、用途に合った使い分けが必要です。現場条件で適切な選定が変わります。

Q. 住宅でもCVケーブルを使った方が安心ですか?

A. 条件によっては選択肢になりますが、住宅の一般配線ではVVFが適していることが多いです。過剰な選定はコスト増につながる場合もあります。

Q. VVFからCVに変えるとブレーカーが落ちにくくなりますか?

A. 原因が配線容量不足や劣化であれば改善する可能性はありますが、落ちる原因は使いすぎや機器不具合などもあるため、まず原因調査が重要です。

Q. ケーブル交換はDIYでできますか?

A. 多くの場合、電気工事士の資格が必要です。安全のためにも専門業者に依頼してください。


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参考情報:

経済産業省|電気工事士制度について

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