電気工事業の資格について(電気工事士編)
この記事では
・第二種電気工事士
・第一種電気工事士
・認定電気工事従事者
・特殊電気工事資格者
について紹介します。
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目次
電気工事士とは
電気工事士は、電気工事業界に関する資格の中では一番必要な資格です。電気工事士の資格には、「第二種電気工事士」と、上位の資格である「第一種電気工事士」の2種類があります。初心者の方であれば、まずは第二種電気工事士の資格を取得して、経験を積んで第一種電気工事士に挑戦するのが一般的です。
資格の工事範囲
第二種電気工事士
第二種電気工事士を取得すると、一般住宅や小規模な店舗、事業所などで、電圧が600V以下の電気工事 (配線工事や電気設備工事)などの一般用電気工作物の電気工事を行うことができます。第二種電気工事士は人気の資格で、独学でも合格を狙うことができます。受験資格もなく、参考者や過去問も多く出版されているため、これから電気工事士を目指す初心者の方の取得しやすい資格です。
受験資格・合格率
受験資格 | なし(誰でも受験可能) |
合格率 | 筆記試験:50%〜60%
技能試験:60%〜70% |
資格フロー
受験手数料
インターネット申し込み | 9,300円 |
書面申し込み | 9,600円 |
免除項目
新規受験者 | 免除項目なし |
筆記免除者 |
|
試験日程
筆記試験 | 上期:5月下旬(日曜日)
下期:10月下旬(日曜日) |
技能試験 | 上期:7月下旬(土曜日 or 日曜日)
下期:12月下旬(土曜日 or 日曜日) |
受験の申し込み方法
申し込みは、下記リンクから
第一種電気工事士
第一種電気工事士を取得すると、自家用電気工作物で最大電力500kw未満の需要設備の電気工事や一般電気工作物の電気工事を行うことが可能です。ただしネオン工事や非常用予備発電装置工事の作業には別の認定証が必要です。仕事の制限がなくなるため、電気工事士の能力を最大限に活かすことができます。第一種電気工事士は、電気工事士として目指すべき資格となります。
受験資格・合格率
受験資格 | なし(誰でも受験可能)
※ 免状の交付を受けるには、3年以上の実務経験が必要となります。ただし、 免状の交付前でも講習を受ければ、自家用電気工作物の低電圧部分の工事を 行うことはできます。 |
合格率 | 筆記試験:40%〜50%
技能試験:60%〜70% |
試験フロー
受験手数料
インターネット申し込み | 10,900円 |
書面申し込み | 11,300円 |
免除項目
新規受験者 | 免除項目なし |
筆記免除者 |
|
試験日程
筆記試験 | 10月下旬(日曜日) |
技能試験 | 12月下旬(日曜日) |
免状交付の条件
能試験に合格し、かつ電気工事に関し、3年以上の実務を経験を有するもの。(合格前の実務経験も認められるものがある。)
受験の申し込み方法
申し込みは、下記リンクから
認定電気工事従事者
認定電気工事従事者は、最大電力が500キロワット未満の自家用電気工作物のうち、電圧が600ボルト以 下で使用する電気工作物の電気工事(簡易電気工事)に携わることのできる資格です。認定電気工事従事者は、試験を受けなくても、「申請」または「講習受講後⇒申請」するだけで認定証を取得することが可能です。ただし、認定電気工事従事者の資格だけでは、第二種電気工事士の工事範囲はカバ ーできません。
工事の範囲
第一種電気工事士の資格取得者
第二種電気工事士の工事範囲も、 認定電気工事従事者の工事範囲も対応できます。特殊電気工事以外の工事が可能です。
第二種電気工事士の資格取得者
一般住宅などの低電圧を使用する電気工事には対応することが出来ます。 工場やビルなどで使用されている電気工作物の工事には対応することが出来ません。 第二種電気工事士の工事範囲以外にも工事の幅を広げたいという方は、第一種電気工事士の資格を取得するか、認定電気工事従事者の資格を取りましょう。
認定電気工事従事者の資格取得者
自家用電気工作物(500キロワット未満、600ボルト以下、かつ電線路に係るもの以外)の電気工事しかできません。 認定電気工事従事者の資格だけでは、第二種電気工事士の工事範囲はカバーできないので注意が必要です。
特殊電気工事資格者
特殊電気工事資格者は、ネオン工事と非常用予備発電装置工事に 専門的な工事ができる特殊な資格です。ネオン工事と非常用予備発電装置工事は、専門的な技術と知識が必要とされているため、 電気工事士の方が業務範囲をカバーするために取得されることが多いでしょう。また、特殊電気工事資格者は、試験を受けなくても、講習で取得できる資格です。
ネオン工事
ネオン工事とは、ネオン管の設置やネオン電線の配線などの工事です。ネオン管は、飲食店などの照明看板やイルミネーションなどで多く使用されています。 一般的な100〜200Vでは点灯することができないため、 ネオントランスという変圧器を使 い、6000ボルト〜15000ボルトの高い電圧を使用するのが特徴です。ネオン工事では高い電圧を取り扱うため、専門的な知識がある人でないと感電の危険性があるため、 工事を行うには特殊電気工事資格者の資格が必要とされています。
非常用予備発電装置工事
非常用予備発電装置は、自然災害や震災などの非常事態への備えとして用意されている装置です。非常用予備発電装置工事とは、非常用予備発電装置として設置される原動機・発電機・配電盤や、それらの附属設備に関わる電気工事のことを言います。
まとめ
今回は、電気工事士について試験や合格率についてまとめました。まずは、電気工事士としての第一歩の「第二種電気工事」の取得を目指して勉強を始めることをオススメします。第一種電気工事士や認定電気工事従事者等の資格は経験を積み、更なるステップアップのきっかけになればと思います。
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