「電柱の建柱工事ってどんな作業?」「電柱の撤去費用はどれくらい?」こういったお問い合わせを多くいただきます。
電柱工事(建柱・抜柱・撤去・架線工事)は、電気・通信インフラを支える重要な作業ですが、一般の方には分かりにくい専門分野です。
この記事では、電気工事会社の専門目線で、
- 電柱建柱工事の流れ
- 電柱撤去(抜柱)工事の流れ
- 費用相場
- 見積もり時に必要な情報
を初心者向けに分かりやすくまとめました。
目次
電柱の建柱工事とは?|新設・建替・移設に必要な工事
電柱の建柱工事とは、電気や通信ケーブルを送るために、新しく電柱を立てる工事のことです。一般的には「建柱工事」と呼ばれることもあります。
▼ 建柱工事が必要になる主なケース
- 新築住宅・工場・倉庫への電気引き込み
- 老朽化した電柱の建て替え
- 道路拡張・区画整理に伴う電柱移設
- 高圧受電設備(キュービクル)の新設に伴う引込柱工事
- 通信会社(NTT・CATV)の架線ルート追加

電柱建柱工事の流れ|初心者でもわかる全工程
① 事前調査(地中埋設物・位置確認)
電柱を建てる位置を決定し、水道管・ガス管・通信管などの地中埋設物調査を行います。
② 掘削工事(穴掘り)
建柱車(穴掘建柱車)や油圧ショベルで電柱を建てる穴を掘ります。埋設深さの目安は電柱長の1/6です。
③ 建て込み(電柱の建柱作業)
建柱車のクレーンで電柱を吊り上げ、掘った穴へ慎重に挿入します。
④ 転圧(固定作業)
専用工具を使用して、電柱が倒れないように転圧します。
⑤ 架線・機器取付
低圧・高圧電線、通信ケーブル、PAS、トランスなどを取り付け、送電準備を行います。
電柱の抜柱工事とは?|電柱撤去の流れとポイント
抜柱工事とは、不要になった電柱を撤去し、原状復旧する作業のことです。
一般の方には「抜柱工事」という名称で知られています。
▼ 抜柱工事が必要になるケース
- 建物解体や敷地移動による電柱不要化
- 地中化(無電柱化)による撤去
- 電柱の老朽化
- 敷地内の支障(車の出入りの妨げなど)

抜柱工事(電柱撤去)の流れ
① 電線・通信線の撤去
電力会社・NTT・CATVなどと連携し、電線や通信線を取り外します。
② 電柱の吊り上げ・抜柱
建柱車で電柱を吊り上げ、地中部分ごと引き抜きます。場合によっては基礎切断を行います。
③ 埋め戻し・舗装補修
撤去した穴を砕石や土で埋め戻し、アスファルトやコンクリート補修を行います。
電柱工事の費用相場|建柱工事・抜柱工事の一般的な費用
▼ 建柱工事(電柱の新設)
15万円〜40万円/1本
設備(PAS・トランス・CVTケーブル)がある場合は別途費用がかかります。
▼ 抜柱工事(電柱撤去)
5万円〜30万円/1本
費用は、周辺状況・地盤・電線の数・重機進入の可否などで変動します。
見積もりに必要な写真|これだけ撮ればOK
- 電柱の全景
- 電線の状況(横・斜め)
- 重機が入れる通路の写真
- 周囲の支障物(建物・車・樹木)
これらをいただけると、正確な概算見積もりが可能になります。
まとめ|電柱の建柱・抜柱工事は専門業者に相談するのが安心
電柱の建柱工事・抜柱工事は、地中埋設物調査や電力会社との調整、安全管理など、専門的な知識が求められる工事です。
「電柱を撤去したい」「新しく電気を引き込みたい」「費用の目安を知りたい」など、どんなことでもご相談ください。
現場写真をお送りいただければ、電柱工事の概算費用を無料でご案内いたします。