「一式工事」って全部込みじゃないの?見積で損しないために注意すべき理由をプロがやさしく解説

電気工事

この記事はこんな人におすすめ

  • 見積書に「一式」と書かれていて不安になった方
  • 一式工事が何を含むのかをはっきり知りたい方
  • 工事の依頼で後悔したくない方

「一式なら安心」は、よくある誤解です

見積書や請求書に「〇〇工事 一式」と書かれていると、「全部まとめてやってくれるなら安心」と感じる方が多いです。ですが、ここには勘違いが起こりやすいポイントがあります。「一式」は便利な言葉ですが、内容が具体的に書かれていない場合、あとから「そこは別料金です」「その作業は含まれていません」といったズレが起きることがあります。もちろん、すべての一式が悪いわけではありません。ただ、内容が見えないまま進めると、双方の思い込みが原因でトラブルになりやすいのです。まずは「一式=全部込み」と決めつけないことが大切です。

なぜ「一式」が生まれたのか:細かすぎると伝わらないから

一式という表現が使われる理由はシンプルです。工事には細かい作業がたくさんあり、全部を書こうとすると見積が長くなり、読む側も分かりにくくなるからです。たとえば料理で言うと、「カレー作り一式」と書けば、材料を切って煮て盛り付ける流れが一つにまとまります。工事も同じで、ビスやテープなど小さな材料、段取り、片付けまで含めてまとめるために「一式」が使われます。つまり一式は手抜きの言葉ではなく、見積書を分かりやすくするための省略でもあります。ただし、省略するほど「中身の説明」が重要になります。

注意すべき理由:見えない部分が増えるほどズレが起きます

一式の注意点は「どこまで含まれるか」が人によって違うところです。発注する側は「必要なことは全部やってくれる」と思いがちですし、工事する側は「通常ここまで」という範囲で考えることがあります。このズレが、追加費用や納期遅れの原因になります。たとえば配線工事を頼んだつもりが、壁の穴あけや復旧は別だったり、古い機器の撤去や廃棄が含まれていなかったりすることがあります。見えない部分が増えるほど、確認しないと分からない項目が増えます。一式が書かれているときほど、「中身の確認」が安心につながります。

具体例:一式に含まれやすいもの/含まれにくいもの

一式の中に含まれやすいのは、工事に必要な小さな材料、固定具、簡単な処理、作業員の手間などです。逆に、条件によって変わりやすいものは、別項目になりやすい傾向があります。たとえば、壁や天井を大きく開ける作業、予想外の配線の入れ替え、既存設備の撤去や廃棄、停電が必要な切替作業、遠方での出張費などは、現場を見ないと決めにくいことがあります。これは「隠すため」ではなく、「現場条件で大きく変わるから」です。大切なのは、一式の言葉だけで判断せず、含まれる範囲を言葉で確認することです。

住宅と法人で違うポイント:影響の大きさが違います

住宅では、追加が出ても金額や工程が比較的小さく収まることがありますが、法人や施設では影響が大きくなりやすいです。たとえば店舗なら営業に影響しますし、工場なら設備停止につながることもあります。法人の工事では、停電の時間、作業範囲、復旧手順、安全対策など、事前に決めるべきことが多いです。ここが一式でまとめられていると、後から「想定外」が起きやすくなります。法人ほど「見積の中身が言葉で説明されているか」「範囲外の条件が整理されているか」が重要になります。早い段階で確認できれば、安心して工事を進められます。

正しく理解すると安心:一式を「確認の合図」に変えられます

一式という言葉を見たら、「不安」ではなく「確認の合図」と考えるのがおすすめです。確認ポイントは難しくありません。「どこからどこまでが含まれますか」「追加が出るのはどんなときですか」「停電や撤去は含まれますか」のように、短い質問で十分です。こうしたやり取りは、発注側のためだけでなく、施工側にとっても誤解を防ぐ助けになります。見積が丁寧な会社ほど、説明や根拠を分かりやすく伝えてくれます。正しく理解すれば、一式は悪者ではなく、見積を読みやすくする便利な表現になります。

よくある質問(Q&A)

Q. 「一式」と書かれていたら、値段が適当ということですか?

A. そうとは限りません。細かい作業をまとめる目的で使われることも多いので、「何が含まれるか」を確認することが大切です。

Q. 一式の中身は、どこまで聞いても大丈夫ですか?

A. もちろん大丈夫です。むしろ確認しておくと、追加費用や工程のズレを防げて安心です。

Q. 追加費用が出やすいのはどんなときですか?

A. 壁や天井の中の状態が想定と違う場合、撤去や廃棄が必要な場合、停電や夜間作業が必要な場合などは追加が出ることがあります。

Q. 相見積もりで「一式」が多い会社は避けた方がいいですか?

A. 一式が多いこと自体よりも、説明があるかどうかが重要です。質問に丁寧に答えてくれるかで判断すると安心です。


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参考情報:

経済産業省|電気工事士制度について

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