目次
✅ はじめに:電柱の配線、見分けられますか?
街中の電柱を見上げると、たくさんの電線が交差していますよね。一見するとどれも同じに見えますが、実はそれぞれ「送電線」「配電線」「通信線」と役割が異なります。
これらを見分けられるようになると、現場での判断が速くなり、安全性もアップします。今回は、初心者でも5分で理解できる「架空電線の見分け方」を、位置・太さ・用途ごとにわかりやすくまとめました。
🧭 ステップ1:電柱の“高さ”でざっくり分類!
電柱の電線は、上から順に役割が分かれています。
位置 | 電線の種類 | 用途 |
---|---|---|
最上部 | 送電線・地線 | 高電圧の送電、避雷線 |
上部〜中段 | 高圧配電線 | 6600Vの配電用 |
中段〜下部 | 低圧配電線 | 一般家庭向け電力 |
最下部 | 通信・光ケーブル | 電話・ネット・TV用 |
まずは「位置」を見るだけで、ある程度の種類を特定できます。
👁 ステップ2:“太さと見た目”を観察しよう
電線の種類ごとに、太さや表面に特徴があります。
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高圧配電線(太い黒線):中空構造で丈夫な黒いビニル被覆。2〜3本並行して張られている。
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低圧配電線(やや細め):2本ペアでツイストされているものが多く、建物に引き込まれている。
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通信線(細くて複数本):黒く細めで、複数の束が結束バンドでまとめられている。
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光ファイバーケーブル:とても細く、ラベル付きでケーブルテレビやインターネット用。
また、**送電線(裸電線)**は銀色で絶縁被覆がなく、鉄塔などに使われるのが特徴です。
🧠 ステップ3:用途で判断する
電線の用途がわかれば、位置や見た目も納得できます。
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送電線:高電圧(数万〜数十万ボルト)を長距離で送る。電柱ではなく主に鉄塔の最上部。
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配電線:変電所から家庭や工場に電力を配る。電柱の中段に多く、高圧→低圧へ変圧される。
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通信線:電力とは無関係。光ファイバーや電話線など、データのやりとり専用。

街中を歩いているとよく見かける電柱。でも、そこに何がついているか知っていますか?電線もいろいろあって、一体どれが何のためのものなのか。今回のブログでは、「電線の種類」と「電柱に付いているもの」を中心に、初心者でも簡単に見分けられるポイントを分かりやすく解説します。街を歩くたびに、電柱を見る目が変わる...
📌 電線の種類と記号(見た目でわかるヒント)
種類 | 特徴 |
---|---|
OW線 | 黒色の被覆線、配電用 |
DV線 | 家庭への引込線、2芯 |
PDC線 | 高圧引下げ線、頑丈で太め |
ACSR線 | 銀色で裸、鋼芯入り送電線 |
OPGW | 地線兼通信、鉄塔頂部に設置 |
✅ まとめ:見分けのコツ3つ
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高さで判断:「高いほど高圧、低いほど通信」
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太さで確認:「太い=電力、細い=通信」
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構造で判断:「ペア線・ツイスト線・裸線をチェック」
これらを覚えるだけで、電柱を見上げたときに「これは高圧線」「これはネット回線」とすぐに判断できるようになります。
📎 最後に
架空電線の見分け方は、知っていればとてもシンプルです。この記事を何度か見返しながら、実際の電柱で観察してみてください。
迷わず判断できるようになることで、安全性と現場対応力がぐんと上がります。ぜひブックマークして、現場で活用してくださいね!
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