この記事はこんな人におすすめ
- 見積や点検報告書にPAS・LBS・VCBと書かれていて戸惑った方
- 「結局どれが必要なの?」と判断に迷っている方
- 更新工事の説明を受けたが、違いが分からず不安な方
目次
略語が多くて判断が難しい:名前より「役割」で考えるのが近道です
PAS・LBS・VCBは、点検書や見積書で突然出てくることが多く、一般の方が判断に迷いやすい言葉です。しかも略語なので、読んだだけではイメージが湧きません。ここでよくあるのが「どれが一番良いのか」を探してしまう考え方です。ですが電気設備は、スマホの機種選びのように“人気の一台”を選ぶものではなく、建物の使い方や電気の量、止められる時間、安全の考え方で決まります。まずは名称を覚えるよりも、「電気を切る」「守る」「安全に止める」といった役割で整理すると、説明が一気に理解しやすくなります。
まず押さえるポイント:PAS・LBS・VCBは「電気の止め方・守り方」の違いです
ざっくり言うと、PAS・LBS・VCBは、電気の流れを止めたり、異常が起きたときに守ったりする装置の種類です。たとえば水道で考えると、元栓のように止める仕組み、トラブルのときに止める仕組みがあるのと同じです。PASは屋外側で使われることが多く、建物へ入る手前で電気の流れを制御する役割を担います。LBSは電気を切り替えたり止めたりするための装置で、動かしやすさや扱い方がポイントになります。VCBは異常が起きたときに素早く電気を遮って守る役割が強い装置です。細かい構造より、まずは「止める・守る」のイメージを持つと迷いが減ります。
間違えやすい考え方:一番高い=一番安心、とは限りません
判断でよくある落とし穴は「高い機器=安心」「新しい機器=正解」と決めつけてしまうことです。もちろん古い設備を放置するのはおすすめできませんが、何でも上位のものにすれば良いわけでもありません。たとえば、建物の使い方が変わっていないのに、必要以上に大きい装置を入れると、費用だけが増えてメリットを感じにくいことがあります。逆に、費用を抑えすぎて必要な守りが足りないと、トラブル時の影響が大きくなります。大事なのは「その建物で、どんな困りごとを避けたいか」です。停電を避けたいのか、復旧を早くしたいのか、安全性を上げたいのかで、選ぶ方向が変わります。
プロはこう考える:建物の使い方と「止まったときの影響」で判断します
プロが判断するときは、まず建物の使い方を確認します。たとえば店舗ならレジや冷蔵設備、事務所ならパソコンや通信機器、工場なら生産設備など、「止まると困るもの」が何かを整理します。次に、停電できる時間帯や、作業のしやすさ、点検や更新のしやすさも見ます。さらに、万が一トラブルが起きたときに、どこまで被害が広がる可能性があるかも考えます。つまり、機器の名前だけで決めず、生活や仕事への影響を中心に考えます。この考え方を知っておくだけで、説明を受けるときに「何を基準に話しているのか」が分かり、納得しやすくなります。
住宅と法人で違う:法人は「止められない電気」が多いほど慎重になります
一般住宅では高圧設備に触れる機会は少ないですが、法人の施設では電気が止まると影響が大きくなります。店舗なら売上、施設なら利用者の安全、工場なら生産停止につながることがあります。そのため法人では「止まったときの損失」を小さくする考え方が重要です。たとえば、点検や更新を計画的に行い、営業や稼働への影響が少ないタイミングで工事を組むことが求められます。PAS・LBS・VCBの選び方も、単に装置の優劣ではなく、「止め方」「守り方」「復旧の考え方」に合わせて決まっていきます。法人ほど“電気の入口の考え方”を整理することが安心につながります。
迷ったときの整理法:質問を3つ用意すると判断がスムーズになります
判断に迷ったときは、正解を断定しようとするより、質問を整理する方が近道です。おすすめは次の3つです。「この装置は何を守るためのものですか」「これが古いままだと、どんな困りごとが起きやすいですか」「更新すると、何がどれくらい安心になりますか」。この3つを聞くと、説明が“役割”と“影響”に寄ってくるので、比較がしやすくなります。専門用語の暗記は不要です。大切なのは、分からないまま進めないことです。相談できる相手がいるだけで、不安は大きく減りますし、建物に合った選択もしやすくなります。

よくある質問(Q&A)
Q. PAS・LBS・VCBは、どれか一つだけあればいいのですか?
A. 現場の構成によって役割分担が変わります。一つで済む場合もあれば、目的に合わせて組み合わせて使う場合もあります。
Q. 見積で機器名が違うと、比較できません。どうすればいいですか?
A. 機器名より「何を守るための提案か」「停電や復旧の考え方はどうか」をそろえて比べると判断しやすくなります。
Q. 古いままだと、すぐ危険になりますか?
A. 状態によります。点検で劣化のサインが出ている場合は、止まったときの影響も含めて早めに計画する方が安心です。
Q. 何を準備して相談するとスムーズですか?
A. 点検報告書や既存設備の写真、止められる時間帯、建物の使い方(止まると困る設備)を共有すると整理が早いです。
参考情報:
一般社団法人|環境共創イニシアチブ
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