コンセント増設はDIYでやっていい?

電気工事

この記事はこんな人におすすめ

  • コンセントを増やしたいがDIYでよいか迷っている方
  • 自分で工事すると何が問題になるのか知りたい方
  • 業者に依頼すべきか判断材料を探している方

コンセント増設はDIYでできそうに見える工事

コンセントが足りないと感じたとき、「自分で増やせば簡単なのでは」と考える方は少なくありません。市販の工具や動画解説も多く、見た目だけを見ると難しくないように感じられます。しかし、コンセントの増設は配線を扱う作業であり、電気が流れる部分に直接手を加える工事です。見えない壁の中でどのように電気が通っているかを理解せずに作業すると、後から大きな問題につながる可能性があります。簡単そうに見えるからこそ、注意が必要な工事といえます。

法律上、コンセント増設は電気工事にあたる

日本では、コンセントの増設は「電気工事」に分類され、原則として電気工事士の資格を持つ人しか行えません。これは感電事故や火災を防ぐために定められたルールです。無資格の方が配線を触ること自体が法律違反になる可能性があります。「自分の家だから大丈夫」「少しだけだから問題ない」といった考えは通用しません。安全を守るための決まりであり、守ることがとても重要です。

DIYで起こりやすいトラブルと危険性

DIYでのコンセント増設で多いトラブルは、配線ミスや接続不良です。一見動いているように見えても、内部で熱を持ち、時間がたってから火災につながることがあります。また、電線の太さやブレーカー容量が合っていないと、家全体の電気設備に負担をかけることにもなります。さらに、感電の危険もあり、作業中の事故だけでなく、家族が後から危険にさらされるケースもあります。

住宅と店舗・事務所では考え方が異なる

一般住宅の場合でも安全性は最優先ですが、店舗や事務所ではさらに注意が必要です。業務用機器を使うことが多く、電気の使用量も増えるため、安易な増設は大きなトラブルにつながります。法人施設では法令遵守が特に重視され、万が一の事故は営業停止などの重大な影響を及ぼします。用途や規模に応じた設計と施工が求められるため、専門業者の判断が欠かせません。

専門業者に依頼する安心感とメリット

電気工事の専門業者に依頼する最大のメリットは、安全性と確実性です。建物の状況を確認したうえで、適切な配線方法や容量を判断し、将来を見据えた施工を行います。また、工事後に不具合が出た場合も対応してもらえるため安心です。結果的に、無理なDIYでやり直しが発生するより、時間や費用の面でも無駄が少なくなります。

コンセント増設を考えるときの正しい判断基準

コンセントを増やしたいと感じたときは、「自分でできるか」ではなく「安全かどうか」を基準に考えることが大切です。電気は便利な反面、扱いを誤ると命に関わる危険があります。専門知識と資格を持つ人が行うことで、安心して長く使える環境が整います。コンセント増設は、プロに任せるのが最も確実な選択といえるでしょう。

よくある質問(Q&A)

Q. 市販のキットを使えばDIYでも問題ありませんか?

A. キットを使っても配線を扱う作業は電気工事に該当するため、資格が必要です。

Q. 差し込み口を分岐するだけなら大丈夫ですか?

A. 延長コードやタップの使用は問題ありませんが、壁の中の配線を変更する作業はNGです。

Q. 業者に頼むと工事は大がかりになりますか?

A. 状況により最小限の工事で対応できる場合も多く、事前に説明を受けられるので安心です。


あわせて読みたい:

参考情報:

経済産業省|電気工事士制度について

電気工事のご相談・お見積もりはお気軽に

帯広・十勝エリアで地域密着の電気工事会社として、住宅から法人まで丁寧に対応しています。
ご相談・お見積もりは無料です。

関連記事

カテゴリー
アーカイブ